昨年の今頃、週末はあっちこっちの海にばかり行っていた。釣り人以外、誰もいない。私の目的はシーグラスを拾うこと。
前の年はコロナ禍で、海開きがなかったので、海水浴客のゴミもなく、海の家もずっと閉められたままで、廃墟のようだった。
シーグラスは、ガラスの破片が波とか石とか砂で削られてまるくなって、グミみたいで、かわいらしいのだ。
下ばかり見て、ひたすら歩いていたら、自分の車を停めてある駐車場を通りすぎて、隣の浜まで気がついたら歩いていた。当然駐車場に自分の車はない。
狐につままれたようだった。
ここは一体何処?
そんなこと、いくら方向音痴でも、まっすぐな砂浜でありえない。と思うのだが、図に書いてみた。
ちょっと人を小さく描きすぎた。これじゃ、登れない…
最近の砂浜は波にどんどん侵食されて、崖というか、一段下がった感じになっている。なので、昨年までは遊泳できた場所も遊泳禁止になったり。
釣り人も数人いたが、潮の満ち引きなのか短時間で帰る人や、移動しながら釣る人など、目印にはならない。
で、一段下がった所を下ばかり見て、歩いていたら、歩きすぎてしまったのだ。
スマホがあって位置がわかって良かった。と言う話なのだが、自分ではものすごくショックな出来事で、
私みたいなのが、登山やきのこ取りで山に行ったりなんかしたら、すぐに遭難である。
田舎の景色と自然を侮ってはいけない。
おしゃれな建物など全く無いし、変わり映えのしない同じ景色なのだ。
これからきのこ取りシーズンだと思うが、舞茸などのきのこを取る人は、その場所を家族はもちろん親兄弟にも教えないらしい。
遭難したら探しようがない。
教訓、夢中になりすぎて強欲になってはいけない。