小さな暮らし

曇りのち雨のような日々の暮らし日記

類骨骨腫-6-

母である私は、前日の晩は普通に眠れた。もう、ここまできたら、信じるしかないし、早く元気になって欲しかった。先生にも全面の信頼があった。

夫は麻酔から醒めなかったら。と考えてなかなか眠れなかったと言っていた。

手術時間は、3時間程だったと思う。昼食の時間はとっくに過ぎていたけど、何も食べる気がしなかった。

夫は昼食を食べに車に行った。

病棟の端っこの病室とは違う所で終わるのを、静かに待っていた。自販機やテーブルが置いてあり、面会に来た人の談話室。入院患者もそこで新聞を見たり、

面会に来た家族と会話していた。

看護師さんが終わった事を教えにきてくれて、慌ただしく、看護師さん達が手の消毒をしたりして、準備万端という所で、エレベーターから、ベットに寝た息子が帰ってきた。まだ麻酔からは醒めていなかった。

すぐに、病室のベットに移され、いろいろ施された状態から少しして話しかけたら、麻酔から醒めたようで、反応があった。ぶるぶる震えて、とにかく寒いようだった。電気毛布がかけられて、数分で体温が戻ったのか、今度は熱いと言い出した。

おそらく本人は覚えていないと思うが、足が動くか心配だったのだろう。足をそっと動かして、確認していた。

場所によっては、神経に傷がつくおそれもあったのだ。その後、手術をしてくれた担当医でもある先生から、取り除いた物を見せてもらった。1センチ近くあったように思う。想像より大きいと思った。なんでこんな物ができたのだろう。病理検査に出すらしい。

ひとまず私達は1時間かけて自宅に戻った。

先生には感謝しかない。ありがとうございます。